簿記2級 危険物 甲種

甲種危険物より難しい簿記2級の方が簡単だった

2024-02-03

こんにちは、簿記2級に独学2ヶ月で一発合格した主婦です。

2年前に甲種危険物を取得し、今年は簿記2級に合格しました。

一般的に簿記2級は甲種危険物より難しいと言われますが、私は簿記2級の方が簡単だったので難易度の感想を書きますね(大学は化学専攻で学科名で甲種を受験できます)。

一般的な難易度と勉強時間

(偏差値は「資格の取り方」より)

日商簿記2級(偏差値58 、200~300時間)
甲種危険物(偏差値55 、100~150時間)

簿記2級の方が少し難しいです。

私の勉強時間

日商簿記2級(200時間)
甲種危険物(150時間)

勉強時間は危険物の方が短いんですが、勉強自体は簿記2級の方が圧倒的に楽でした。

これはその人の得意なジャンルによるかと思います。「勉強法が合うか?」とか、「なんとなく知ってる分野か?」とか。

暗記の程度と勉強法の違い

簿記の方が暗記が楽です。

簿記は商業簿記と工業簿記の2つに分かれていて、商業簿記は暗記メインですがおぼろげな記憶でも意外と正解できます。工業簿記は理系に合うと言われていて、算数のパズルっぽくて楽しいです。解法の暗記がメインで理系は楽勝かも。

簿記の勉強時間の長さは、問題を解くのに「電卓を叩く時間」がかなりあるので、その分が長くかかっている気がします。暗記量だけなら危険物とそんなに変わらないか、危険物より楽です。

甲種危険物はほぼ暗記なんですよね。「物化」で1~3問計算があるだけで、他40数問は暗記問題。
私は暗記が特に苦手で、危険物は「性消」の100種類ほどの化学物質の性質を覚えるのに無茶苦茶苦労しました。危険物の方が、きっちり暗記する必要があってしんどかったです。

また、簿記はメジャーな資格で、2級の受験者は年間16万人と多いです。そのため、勉強手段や攻略法が沢山あり、自分に合う方法を見つけられます。私はプロの無料動画とアプリで勉強がスイスイ進みました。

甲種危険物は受験者が年間1万4千人と少なくマイナーなので、勉強手段が少ないです。主な勉強ツールはテキストと過去問で、紙ベースになります。

興味の違い

これは当たり前といえば当たり前ですが…

私は化学専攻ですが元々化学に興味がなく得意でもありません。無理矢理専攻させられたので、卒業後は化学と離れ化学の記憶がありません。

化学より数学が好きだったので、簿記は元々興味がありました。大学時代に全商3級を取り、社会人になってから日商3級を取りました。ただし、昔なので記憶がありません。

どちらも試験の基礎となる部分「危険物の物化」「簿記の3級」はすぐに思い出せたので、条件はあまり変わらないと思います。ただ、好きなことの方が勉強は楽ですよね。

どっちが役に立ったか(私の場合・学生時代に取った友人の場合)

私の場合

趣味で取ったのでどちらも役に立っていません。

ただ、簿記2級の方があらゆる業種に関わるので身近なことの理解に役に立っています。
例えば、年度末の在庫は資産になって税金がかかるので「だから在庫一掃セールをやるのか!」とか、「業者向けのものは年度明けの方が売れるんだろうな」とか。あとは決算書が読めるようになったのも良かったです。

危険物は乙4だとガソリンや灯油など身近なものが多いので勉強になりました。甲種は普段使わない化学物質ばかりで、やはり専門職のための資格ですよね。趣味だとほぼ役に立ちません。

学生時代に甲種を取った友人の場合

化学系の学生なら甲種を取っておくといいかもしれません。私の同級生(学部卒男性)は在学中に甲種を取って大手メーカーに就職し、工場に配属されていました。工場だと甲種が必要なので、学生時代に取っておくと楽ですよね。

理系に簿記は役に立つのか?

理系の学部卒で、就職できるなら何でもいいというのなら簿記もありじゃないかと思います(私自身が大手のそういう職種に転職したので)。
「理系の知識×簿記」って意外といないのと、学部卒だと研究や開発をやることがほとんど無いので、理系の知識が必要な他の職種だと簿記は意外と役に立つかもしれません。 「予算や経費の数字は苦手じゃないですよ」みたいな担保として。といっても簿記3級でいいかもしれませんが。

あとは出世するほど、その部門の予算だったりお金の計算が出てくるので必要になります。簿記じゃなくてもいいかもしれませんが…。多少基本を知っておくと後で楽だろうと思います。

副業や、いずれフリー・起業する予定なら簿記はやっておくと無茶苦茶役に立ちますよ。
簿記3級は個人事業向け、2級は企業向けです。個人的には、コスパタイパの良い3級がオススメです。

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