簿記2級

【勉強法】簿記2級に独学2ヶ月で一発合格したアラフィフ主婦の勉強法

2024-02-03

こんにちは、簿記2級に独学2ヶ月で一発合格したアラフィフの主婦です。

私の勉強法を書いていきますね。
(勉強時間は200時間、88点で合格しました)

勉強法は合う合わないがあるので、何かが参考になりましたら幸いです。

3級は大昔に取得し軽く復習

3級は20年前に取ったので全部忘れました…。仕事でたまに領収書の仕訳入力をしているので、簿記の原理と超簡単な仕訳が分かるくらい。

そのため、2級の勉強前に復習で、ふくしま先生の3級の動画とパブロフの3級のテキストを1周しました(計24時間)。2級の200時間とは別です。

2級の工業と商業のポイント

2級は工業から始めました。事前のリサーチで、工業から始めた方がいいという情報が多かったからです。

終えて思ったのは、工業から始めてよかった!
だって…工業と商業で勉強法がかなり違うんですよ。誰もそんなこと書いてなかったけど、勉強法的に「工業から」がいい!

工業は「解法のパターンの暗記」がメインになるので問題を沢山解くことが重要です。とにかく過去問を沢山やること!
また、「勘定連絡図」を意識するのがポイントです。「この問題は勘定連絡図のどこを指しているのか」を覚えると楽です。

ネットの試験では、第4問と第5問が工業です。第1問~第4問は定番問題ですが、第5問は少しひねった問題が出るので、早めに対策をしておくといいです。

商業はとにかく基本の「仕訳の暗記」が大事です。仕訳さえ覚えれば商業は意外となんとかなります。

アプリで覚えると楽です。

例えるなら、工業は解法の暗記なので「数学のような勉強のしかた」になり、商業は仕訳さえ暗記できれば意外といけるので「暗記科目と似た勉強のしかた」になると感じました。

2級の勉強の順番

前述の勉強法の違いから「工業 → 商業」がいいです。
商業は、最悪は直前に詰め込み暗記でも点が取れます。

私がやった順番

【1~2週目】
工業のインプット
動画を見てノートにメモ → テキストを読む解く → (動画2周目を見たけどいらないかも)

【3~7周目】 以下を同時進行
・工業の過去問
・商業のインプット
 動画をノートにメモ(メモしなくてもよかったかも) → テキストを読む解く →(動画2周目を見たけどいらないかも)
・商業の仕訳アプリ(パブロフのアプリが良かったです)

【8周目~試験まで】
工業商業通して過去問 (時間配分を考えながら解く)

※ 動画の2周目はいらなかったと今は思います
※※ 動画はふくしま先生の動画を2倍速視聴

商業の過去問は試験前10日間しかできなかったんですが、アプリで仕訳を覚えていたので、過去問は直前の詰め込みで大丈夫でした。商業の出題形式と時間配分に慣れればOKかと。

反省点:
インプットの時間をもっと減らせた。メモから更に簡単なまとめノートを作ったがいらなかった。

使ったテキストなどの感想

◎ 良かった
・ 良くも悪くもなかった
× 使うのをやめた

【テキスト】
・ パブロフのテキスト(良くも悪くもなく。ただし、付属のネット試験がとても良い!)

【問題集】
・ TACの本試験問題集(解説が素っ気ないので工業の解説が分かりにくい。人によっては他の問題集がいいかも?付属のネット試験は難しくていまいち…)
×× TACの予想問題集(本番より難しい)

【動画】
◎ ふくしままさゆき先生のYoutube講義動画(無料のが良かった。課金の連結も私は良かった)
◎ よせだあつこ先生の連結を解く動画(問題集などで解説されてない部分がこれでわかった!)

【アプリ】
◎◎ パブロフの商業のアプリ(解説に出題頻度が載っていて「あまり出ないのでここは飛ばしてもいい」とあるのが超便利!)

【ネットの模擬試験】
◎◎ パブロフのテキストやアプリに付属のネット模擬試験(本番に近い難易度でとても良い!解説が丁寧)
◎ CPAラーニングの無料ネット模擬試験(本番より少し簡単だがわりと良い)
× TACの本試験問題集に付属のネット模擬試験(本番より難しい)

テキストや問題集は好みで選んでいいと思います。ただし、人気のテキストの方がハズレが少ないです。他の資格で人気じゃない好みに合うものを選んだら失敗しました。
また、ネット模擬試験はパブロフのものが本番に近い難易度で良かったです(解説もわかりやすい)。

工業の勉強でやって良かったこと

工業は動画をノートにメモった

こんな感じのメモを取りました。

ノートを取ると時間がかかるのであまりオススメしませんが、工業は動画をノートにメモってよかったです。

というのも、工業はBOX図やグラフが出てくるので、テキストより自作ノートの方が見やすいんですよね。過去問を解くときに自作ノートで確認できて便利でした。工業はノートを作ってよかったです。テキストで勉強する人はいらないです。

商業はノートを見返すことがあまりなかったので、ノートを取らなくてもいいかも。

私は「動画を見てるだけだと飽きてしまう」のでノートを取りましたが、効率が悪いので書くのが嫌な人はやめた方がいいです。

工業の過去問は大量暗記法を応用

他の記事でも書きましたが、工業は「大量暗記法」を応用してやりました。
↓ 過去問をやるのにこういう表を利用

左が工業で過去問を何周もしました。右の商業は一周で大丈夫でした。

大量暗記法とは?

「大量暗記法」は、忘却曲線に従って忘れる前に同じ問題を繰り返す方法です。勉強ができない日の調整も簡単にできます。詳しくはネットで検索を。

具体的には、過去問の工業部分(4問・5問)だけを「1日目 第1回→2日目 第1回→3日目 第1~2回 →4日目 第1~2回→5日目 第1~3回」みたいな感じで、解法パターンを暗記するまで同じ問題を繰り返します。1日に解く問題数が多いと時間が足りなくなるので、そこは適当に調整します。

工業は解法の暗記が重要です。最初のうちは何をどう解けばいいのか分からないので、同じ問題を繰り返して完璧に解けるようになってから次に行った方がいいです

逆に商業は順番通りに「第1回→第2回→第3回」とやって、間違えた部分を紙にメモ書きして、そのメモを毎日見るだけで大丈夫でした。

省略と略記号で時間を節約

数字の省略

数字は下3桁を省略しました(見やすさと書く時間の節約)。

「59,000」→「 59′」「59 ̄」「59._」(引き算に見えないように上か下に線をつける)
「1,320」→「1.32」(32の下に下線を付けます)

電卓も下3桁を省略すると早くてよかったです。「59,000 + 864,000」を「59 + 864」で打てます。
「59,100 + 864,230」は「59.1 + 864.23」と打つので、小数点がちょっと面倒ですが…。

桁数を省略する難点は、解答入力時に桁数を間違いやすいのが注意です

勘定科目の略記号

仕訳の略記号はよく言われていますよね。売掛なら「U×」とか。好きな略記号を作ると楽です。

私は「売掛→UK」「買掛→KK」「合計→Σ(理系におなじみのシグマ、Excelのサム関数のあれです)、仕掛品→しK、製品→SeH、製造→SZ」などにしました。
ネットで売買目的有価証券をByと書いている人を見かけて「これはいい」とマネさせてもらいました。

過去問を解く時に良かったメモづくり

資格試験の勉強で毎回やっていることです。

間違いをメモる

「過去問で間違えた部分」を紙に書き写し、時々眺めます(同じ間違いに気付くことも。そこは特に暗記)。覚えたら横線で消します。

何度も間違う部分は「まとめメモ」

間違いをメモると何度も間違う部分がでてきます。そんな苦手な論点や、イメージがハッキリ浮かばない論点は「まとめメモ」を作り、時々眺めます。(私は「純資産と配当」「有価証券」「連結会計」のまとめメモを作りました)

ある勉強法の本に「紙だとポケットに入るので持ち歩けて、ちょこちょこ見て覚えられる。だから紙片がいい」と載っていました。
私の場合は寝っ転がりながら見るのによかったです(ノートやテキストだと開くのが面倒な上、重くて疲れるので…)。

ケアレスミスをメモる

ケアレスミスを紙にメモって対策を考えます

対策が思いつかない時もあるんですが、このメモを時々見ると「そうだ、気を付けなきゃ」と意識できるのでよかったです。試験直前はこれを見ていました。

その他の勉強でやったこと

勉強時間の記録をつける

タイマーで計ってExcelに入力してトータル時間が分かるようにしていました。
このメリットは、勉強したつもりでも意外と時間が経っていなかったり、4時間勉強すると疲れてくるとか、70時間勉強すると見えてくるものがあるとか、気づきがあって「やる気」の維持によかったです。

過去問を解く時に迷った問題はマークを付ける

正解すると解説を読み忘れるので、迷った問題は「後で解説を読むため」にマークをつけておきます。

第2問、第3問の仕訳のメモが見にくい対策

第2問と第3問は、計算と「解答用の仕訳」がごちゃ混ぜになって見にくいのに困っていました。
よせだ先生の動画を見たら仕訳を四角で囲っていてこれはいいとマネさせてもらいました。他の人の解く動画や解いたメモを見ると参考になります。

電卓は左打ちがいいのか?ブラインドタッチは?

ネットの情報で「効率と会場のスペースを考えると左打ちがいい」とあり、左打ちにし、ブラインドタッチの練習もしていきました。

しかし、緊張で結局手元を見ながら打ちました。

ネット試験は結構簡単なので普通に解ければ時間が余ります。
私は第5問のトラップに引っかかりギリギリまで粘ったので時間が余りませんでしたが、引っかからなければ試験時間は20分くらい余りそうでした。

そうなると左打ちやブラインドタッチじゃなくても変わらないですよね。デスクも私の家のデスクより広くてスペースがありましたし…(会場によるかもしれませんが)。

無理をするよりは楽な方でいいんじゃないかと思います。ただ、左で打てると楽は楽でした。

電卓はどのメーカー?

電卓はCASIOとシャープがオススメされていたので、私はシャープのネイビーのを購入しました。勉強っぽくないのでテンションが上がって良かったです。

ただし、左手で完全ブラインドタッチにしようとするとシャープは「クリアキー」が遠いので使いにくいです(右打ちなら指が届くので問題ない)。私はテンキーだけブラインドタッチにして、他は手元を見て打ちました。

完全にブライドダッチにするならCASIOの方がいいかも。電気店で試すといいですよ。私は試そうと電気店に行ったらCASIOとシチズンしかなく、シャープを試せなかったんですが…。

他にゴールドとブラウンがあります。勉強っぽいツールが嫌な人に。

ネット試験の第1問~第5問の傾向と対策

試験を解く順番はセオリー通りに「1→4,5→3→2」の順でやりました。

対策:
第1問 仕訳
まずは基本の仕訳を暗記。私の試験では超基本の仕訳ばかりで過去問より簡単でした。

第2問 変動計算書/連結会計/(総勘定元帳)
過去問を1周したら「変動計算書」と「連結」をメインに対策するといいです。「連結」は時間が足りない可能性があるので捨てる部分を意識するのが大事です。私は利益剰余金と合計は捨てました(解答は入力するけど検算や深追いをしないという「捨て」)。

第3問 決算と財務諸表
時間が足りない可能性があるので、「1つ仕訳 → 解答を入力」を習慣づけておくといいです。つい仕訳を全部やってからまとめて入力したくなりますよね。私は「いくつか仕訳をしたら、その後の問題をザっと見てその勘定科目が出てこないのを確認して解答を入力」していました。優先順位と捨てる部分を意識するのが大事です。

第4問 仕訳と計算
基本をやっておけば大丈夫です。

第5問 標準原価・直接原価・CVP分析
他の問題に比べて少しひねった問題が出るので、第5問だけは基本プラスアルファの問題をやるといいです。といってもTAC本試験問題集レベルで大丈夫ですが。

実際の試験は、スムーズにいけば時間は余ると思います。ただし、私のようにトラップに引っかかって時間がギリギリな場合もあります。時間が足りない時のために、普段から「第2問と第3問」の解答の優先順位と捨てる部分を意識して解くといいです

24年4月から簿記2級はネット試験だけになるので、もしかしたら傾向が変わるかもしれませんが私の時はこういう傾向でした。

ネット試験の難易度のレベル

こちらに「ネット試験と問題集のレベルの比較」について書きました。問題集によって難易度が全然違うんですよ! 本番との比較をよかったらご覧ください。

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