こんにちは、簿記2級に独学2ヶ月で一発合格したアラフィフの主婦です。
ネットの試験は過去問より簡単で、過去問で70点台が多かった私でも88点で合格できました。
終わった今勉強を振り返ると、「これは失敗だった」「これはやって良かった」というがあるので紹介しますね。(これは買うな・やるな…ってやつです)
2級の勉強で失敗したこと
TACの予想問題集「あてるTAC直前予想」は必要無かった
ネット試験は基本的な問題(簡単な問題)が多いです。TACの予想問題は「応用の難しい問題」だったので途中でやめました。レビューを見たら「難しい」という感想が多かったです。
TAC合格するための本試験問題集の「ネット模擬試験」は必要ないかも
紙の冊子の方は基本的な問題が多くて良かったです。
しかし、付属のネットの模擬試験は難しくて途中でやめました。ネット試験ってこんなに難しいのか?と不安になってネットを検索しまくったら、過去問(たぶん冊子の方)で7割以上なら大丈夫と載っていました。結局、2回でやめました。
ネットの模擬試験はTACより「パブロフのテキストやアプリに付属のネット模擬」が本番に近い難易度で良かったです。
ただし、試験ガチャでこの「TACのネット模擬」から結構出たなんて話もあるので、余力があればやってもいいかもしれません。
冊子の方は良かったです。ただし、解説が素っ気ないので人によっては他の問題集がいいかも。
短時間合格者の勉強法
100時間で合格とかに憧れてマネしましたが、私には無理でした…。やっぱり能力が違う…。記憶力と理解力の悪い私にはしんどくて、すぐに方向転換しました。
でもエッセンスは参考になりました。「インプットはそこそこにして過去問をやる」という方法で、今振り返ると私のインプットは長すぎたと反省しています。
やって良かったこと
最新版で良かった
簿記は改定がしょっちゅうあります。必ず「その年度」のものがいいです。また、古いものだと付属のネット模擬を受けれないなんてこともあります。
工業から勉強して良かった
工業と商業は勉強法が違います。
工業は暗記が少なく、問題の解法パターンを暗記するのが重要です。とにかく問題を沢山解くことが重要になります。
商業は基本の仕訳を覚えることが重要です。仕訳さえ覚えていれば過去問を解くのはわりと簡単です。
工業の方が時間がかかるので、最初に工業をインプットして工業の問題をやりながら商業をインプットすると効率がいいです。
パブロフの仕訳アプリの「商業」が良かった
人気で高評価のアプリです。私は外で勉強するのが苦手なのでアプリを買うか迷いましたが、家でも髪を乾かしながらやったり、疲れた時に寝っ転がって出来るのでとても良かったです。700円くらい。これをちょこちょこやるだけで仕訳をいつの間にか覚えます。
問題が沢山あって全部暗記しようと思うとうんざりですが、解説に「急いでいる人はこの仕訳は覚えなくていいです」と書いてあり頻出度合が分かるのも良かったです。
工業のアプリもありますが、レビューに賛否があったので買いませんでした。工業は「解法の暗記」が重要なので問題を解いた方が早いと思います。
アプリにはネットの模擬試験が一つ付いていて、それも良かったです(私はそのURLをメールでPCに送ってPCでやりました)。
パブロフのネット模擬試験が良かった
TACのネット模擬試験は難しくて使えず、パブロフのネット模擬試験が本番の難易度に近くて良かったです。私はパブロフのテキスト(工業・商業)を買ったので、それに各1回付属しているものと、アプリ付属のもので3回分をやりました。TACやCPAラーニングのネット模擬より、解説がわかりやすくて良かったです。
テキスト付属のネット模擬は基本的な内容で、アプリ付属のは少し応用が混じってます。
CPAラーニングのネット模擬試験が良かった
会員登録が必要ですが3回分あります。基本的な内容で良かったです。前述のパブロフのネット模擬より少し簡単です。本番より量が少ないので簡単ですが、基本的な内容という面では難易度は同じくらいかも。解説が見にくいのが難点。
ふくしままさゆき先生のYoutube動画が良かった(無料と課金の両方)
有名な動画ですよね。無料の動画(工業全部&商業の9割くらいの内容)と、課金の動画(連結や税効果など。月3000円くらい)を見ました。
理屈を語るので分かりやすいです。逆に理屈があるせいで長いので、人によっては分かりにくい場合も。
勉強時間を短くするなら市販のテキストを一周した後に、分からない部分だけ動画を見るといいようです。私はテキストを読むのが苦手なので最初から動画を見ました。
連結の課金動画は2倍速視聴を2周(1周目はノートにメモを取った)で10時間くらい。それで連結の仕訳はほぼ完ぺきに分かり、「連結って簡単」と思えたので良かったです。
ただし、連結の試験問題の解き方は課金動画に無いので、そこはパブロフの「よせだ先生の連結会計の問題を解く動画」が良かったです。
よせだあつこ先生の連結会計を解く動画が良かった
連結会計の問題で特に面倒なのが「支配獲得年→数年→当期」の場合です。財務諸表に載っていない数値をどう推測するかが最初は分からず、TACの本試験問題集は解説が言葉足らずで分かりにくいので、よせだ先生の動画が非常に分かりやすくて良かったです。
大量暗記法を応用して工業の問題をやったのが良かった
工業と商業は勉強法が違います。工業は解法の暗記必要で、過去問を何度も解く必要があります。「大量暗記法」を応用したら良かったです。
下のようなマス目を使います。
左が工業で過去問を何周もしました。右は商業で一周(商業は暗記科目なので1周で十分)。
大量暗記法とは?
「大量暗記法」は、忘却曲線に従って忘れる前に同じ問題を繰り返す方法です。勉強ができない日の調整も簡単にできます。詳しくはネットで検索を。
具体的には、過去問の工業部分(4問・5問)だけを「1日目 第1回→2日目 第1回→3日目 第1~2回 →4日目 第1~2回→5日目 第1~3回」みたいな感じで、解法パターンを暗記するまで同じ問題を繰り返します。1日に解く問題数が多いと時間が足りなくなるので、そこは適当に調整します。
工業は解法の暗記が重要です。最初のうちは何をどう解けばいいのか分からないので、同じ問題を繰り返して完璧に解けるようになってから次に行った方がいいです。
逆に商業は順番通りに「第1回→第2回→第3回」とやって、間違えた部分を紙にメモ書きして、そのメモを毎日見るだけで大丈夫でした。
早めに受験して良かった
ある勉強本を読んだら「合格の可能性が50%以上あるなら受験した方がいい」とありました。
運が良ければ受かりますし、落ちても試験の難易度や会場の雰囲気を掴めるので勉強に反映させられて良いそうです。
その本を読んで感化されて、過去問で60点だった時に一週間後に試験を入れてしまいました。追い込まれると火が付くものでそれから追い込みをかけて過去問は70点台、試験は88点で合格できました。
試験の難易度の感想
私がやった試験問題は、第1問が凄く簡単で(基本の仕訳ばかりで)ビックリしました。全体的に過去問より少し簡単でした。
第5問は少しひねった問題で、第5問だけは基本プラスアルファをやっておくといいかもしれません。試験数日前に見たCPAラーニングの講義動画で「第5問はふみこんだ問題が出る」と言っていて、試験を受けたら本当にその通りでした。それでもTACの本試験問題集レベル(普通の過去問レベル)をやっていれば大丈夫だと思います。
ネット試験は、とにかく基本が大事だと感じました。