危険物 甲種

【甲種】有名参考書&問題集(5冊)のレビュー

2022-12-07

こんにちは、乙4と甲種・危険物に合格した主婦です(化学系卒)。

有名な参考書3冊と問題集2冊をやったのでレビューを書きますね。

甲種は人によって合うものがこまかく分かれそうなので、自分と似たタイプの人を参考にするのがオススメです。タイプでこんな風に分かれそうというのを紹介しますね。

やったもの

甲種危険物の参考書と問題集5冊

左から
・「UCAN参考書」
・「UCAN模擬問題集」
・「わかりやすい参考書(工藤本)」
・「全国危険物安全協会・問題集」
・「過去問集(公論出版)」

5冊もやったのは、勉強のペース配分を間違えて早く仕上がってしまい、あまった時間にいろいろやってみました(問題も全部解きました 5冊2000問)。

オススメの参考書はタイプによる

どのタイプ?
・「物化」と「性消」が楽勝な人
・「性消」が楽勝じゃない人
・「物化」が楽勝じゃない人
・ほかの選びかた

どの科目が楽勝かを見極めるのに、勉強前に「消防の公式過去問」(問題はPDFファイル)を見るのがオススメです。ザっと見て難易度の感覚を掴むといいですよ。
もしくは書店で参考書をザっと見て、分かる分からないを把握するとか。

「物化」と「性消」が楽勝な人

「物化」と「性消」が楽勝なら参考書は何でもいいです。とくに普段研究をしていて楽勝な人たち。このタイプの人は人気の参考書以外で勉強している人が多い印象です。「法令」は乙4レベルでも甲種の合格点を取れそうなので、時短を狙うなら内容がギュッとまとまった参考書がいいかもしれません(私がやっていない参考書になります)。

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ちなみに私は「乙4→甲種」で受験しましたが、甲種の「法令」は乙4の知識で8割解けたので甲種の「法令」はほとんど勉強していません。(乙4の時に甲種を見据えて、多少こまかく暗記したのもありますが…)

もし私がこのタイプなら、乙4の動画で「法令」の基本を勉強して(オススメの動画3時間弱で甲種法令の6割くらい得点できる)、あとは甲種の問題集でよく出てくる問題をプラスアルファで覚えると効率よくいけそうな気がします。
>>こちらに動画の目次のリンクを張りましたので、興味があればご利用ください

「性消」が楽勝じゃない人

「性消」はどの参考書も同じなので、この場合も参考書は何でもいいです。好みで。

「わかりやすい参考書(工藤本)」は、まとめの表があってわかりやすいかも(「法令」もゴロ合わせがあって便利です)。
私は「過去問集」のほうが白黒で見やすくて好きなので(多色の参考書は目がチカチカして苦手…)好みですよね…

「物化」が楽勝じゃない人

「物化」が楽勝じゃなければ、「過去問集(公論出版)」がマストです。内容が一番多くこまかいのが「過去問集」です。

文系の人で「物化」をもっと勉強したければ、追加で「危険物安全協会・問題集」もオススメです。「過去問集」と違う「物化」の問題があるのでバリエーションを増やせます(ただし、解説がない)。

ほかの選びかた

あとは、外で勉強するなら(電車通勤とかで)「わかりやすい参考書(工藤本)」が使いやすいです。ペンとノートが無くても問題を解きやすい構成になっています。

問題から暗記していくタイプなら、問題数が多く出題率の高い「過去問集(公論出版)」が良いなど、選び方はいろいろあります。

出版年を気にしたほうがいいのか?

私が5冊を選んだのは、出版年が新しいのが決め手でした(2021年当時)。

しかし、理系なら出版年が新しくなくても大丈夫かと思います(古すぎるのは良くないけど…)。

法改正は出版社の誤植訂正ページに掲載されますし、「法令」と「性消」は出題傾向がそんなに変わらなさそうなので、「物化」ができる理系の人は出版年にあまりこだわらなくてもいいかもしれません(個人の感想)。

じゃあ「物化」は?というと、「物化」も出題傾向がそんなに変わることはなさそうですが、私の試験のときはどの参考書にも載っていない新しい問題が1問出ました(理系なら簡単に解ける問題)。

「物化」が心配な人は、近年の出題傾向に対応しているほうが安心です。「物化」は問題数が少ないので1問1問が大事です。

「過去問集(公論出版)」は毎年改定更新されていて「物化」の内容もこまかく広いので、「物化」が心配な人にオススメです。(問題数が多いので時間はかかりますが)

5冊のおおまかな特徴

甲種危険物の参考書と問題集5冊

「過去問集(公論出版)」

過去問集、甲種危険物取扱者試験(公論出版)

人気
出題率が高い
物化の問題のバリエーションが多い
テキストも問題も多い・こまかい、時間がかかる
模擬問題がない

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「わかりやすい参考書(通称工藤本)」

わかりやすい!甲種危険物取扱者試験

人気
ゴロ合わせが載っている
分かりやすい工夫が沢山
外で勉強するのに便利
誤植が多い(出版社のサイトで訂正を要チェック)
問題にクセがある(他社の問題もやった方がいい)

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「UCAN参考書」

UCANの甲種危険物取扱者速習レッスン

ゴロ合わせが載っている
問題が少ない
(オススメするポイントがこれといって無い)

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「全国危険物安全協会・問題集」

全国危険物安全協会・問題集、危険物取扱者試験例題集甲種+乙種

出題率が高い
物化の問題のバリエーションを増やすのに良い
問題が多い
解説がない

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「UCAN模擬問題集」

ユーキャンの甲種危険物取扱者予想模試

物化の問題のバリエーションを増やすのに良い

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5冊の詳細なレビュー

「過去問集」(679問)(※2021年版)(2023年版は732問)

過去問集、甲種危険物取扱者試験(公論出版)

これをやっておけば間違いないと言われる有名な過去問集。どの問題集よりも問題数が多いです。

内容:テキスト+問題(679問)。(2024年版は749問)
頻出問題に★マークあり。頻出問題は679問中266問。黒一色刷り。

「過去問の多さが売り」ですが、参考書的なテキストページもあります。テキストページは、どの参考書よりも範囲が広く内容がこまかいです。書き方は簡潔。「物化」の範囲が広いのが安心。

黒1色刷りで文章が簡潔なため、読みにくい人もいるようです。そんな人は他の参考書がいいかも。私はスッキリした紙面と簡潔さが好みです。

問題は分野ごとにこまかく分かれているので、ピンポイントに勉強するのに便利です。ただし、分野ごとに分かれているので、たとえば「性消」で6類の勉強をしているときに「全類の物品から選びなさい」という問題で自動的に答えが6類だとわかってしまうデメリットがあります。

あとは問題数が多いので、一周するのに時間がかかります。

模擬問題がないので、模擬問題集を購入するか、ネットの模擬問題をやるのがオススメです。模擬問題のオススメはこちらの記事に書きました。

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「わかりやすい参考書」(407問)

わかりやすい!甲種危険物取扱者試験

前述の「過去問集」とセットで人気なのが、この参考書です。有名な参考書。

内容:テキスト+問題(407問)+模擬問題1回分(45問)。
頻出問題にマークあり。ゴロ合わせあり。黒文字に緑刷り。理系の参考書っぽい雰囲気。
試験の分析や勉強法のコラムあり。まとめの表が便利。分かりやすいポイントが多数。誤植が多いので出版社のサイトで要確認。

テキストページは「物化」が少し少なめ。理系で化学が得意なら、これだけで大丈夫かも。

問題の解説が1問ごとに問題のすぐ下に書いてあり便利です。手元にペンやノートが無くても問題を解けるので、電車通勤中や外で勉強する人に便利。

問題は少しクセがあるので、他の出版社の問題もやったほうがいいです。クセがある理由は、少ない問題数で多くの内容を入れているせいです。他社の2問分が1問になっているような、試験と違う問題文や選択肢になっています。そんな文章を理解&応用できる人(読解力のある人)は大丈夫ですが、問題をそのまま暗記するタイプだと「試験問題と違う」ってなると思います。

そういう意味で、他の出版社の問題もやって試験の問題文や選択肢の傾向を把握するといいです。(ネットの模擬問題のオススメはこちらに書きました)

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あと、私が老眼だからかもしれませんが、紙が生成りなのと、フォントやレイアウトの関係で(ゴチャっとしてる)、若干読みにくかったです。(老眼だと、コントラストが強めのクッキリハッキリしてるほうが読みやすいので)好みの問題ですが。

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「UCAN参考書」

UCANの甲種危険物取扱者速習レッスン

これも有名な参考書。

内容:テキスト+問題(少ない)+模擬問題2回分(90問)+赤下敷き付き。
オーソドックスな参考書。ゴロ合わせあり。黒文字に赤刷り。
上の2冊と比べて、柔らかい雰囲気でレイアウトは一番見やすいです。

テキストページは「物化」が少し少なめ。
問題が少ないので、前述の「過去問集」と組み合せるといいです。

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「全国危険物安全協会・問題集」(565問)

全国危険物安全協会・問題集、危険物取扱者試験例題集甲種+乙種
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消防署に願書を貰いにいったら、「知ってますか?」と危険物の講習会のチラシを貰いました。その講習会で使われている本がコレです。消防署で案内されるということは、ほぼ公式!

講習で使われているのは全3冊(テキスト2冊+問題集1冊)で、1冊でも通販可。出題率が高いと噂です。

問題集は解説がありません。「正解の番号+テキスト(別冊)の該当ページ」が書いてあるだけです。

文系の人で、「物化」を特に対策したい人にオススメです。
「物化」の問題で、「過去問集」にない問題があるので、「物化」の問題のバリエーションを増やせます。「物化」の問題はネットで検索すると誰かが質問・解答しているので、解説がなくても困らないかも(面倒ですが…)。

あと、解説がないなら「テキスト2冊」も買えばいいかというと、人によってはテキストの該当ページを読んでもわからない場合があるようです(ネットでそんな意見を見た)。まずは解説のある「過去問集」をやり、それでも不安ならこれをやるといいです。

興味はあるけど解説があったほうがいい人は、つぎの「UCAN模擬問題集」もオススメです。似たような問題があります。

※ 書店では販売してません、こちらから通販

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「UCAN模擬問題集」(270問)

ユーキャンの甲種危険物取扱者予想模試

模擬問題6回分(270問)。解説あり。

前述の「全国危険物安全協会・問題集」の問題が結構あるので(しかも解説がある!)、「過去問集」にない問題のバリエーションを増やすのにいいです。ただし、模擬問題6回分なので「物化」は60問分です。

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私が使ったもの

乙4「動画→赤本」→ 甲種「過去問集」(+全国危険物安全協会・問題集(主に物化))

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私は化学を全部忘れていたのと、小心者で問題を多くやりたいほうなので「過去問集」で勉強しました。

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