記事を書こうと思ったものの、「あまり出題されないよなあ」「万人向けじゃないよなあ」「違う意味に取られそうだからやめとこ」と思ったボツネタです。
4類の発火点・沸点と引火点の関係
気になってつくったグラフ。(温度に幅があるものは低い温度でプロットした筈…たぶん)
「発火点と引火点」はとくに関係がなく、
「沸点と引火点」はあるていど相関します。
よく考えると、沸騰して揮発して引火するので、燃焼範囲の差はあれど、沸点と引火点はあるていど相関するよなあと。
私の場合、これを作ってよかったのは、甲種の試験で「アルコールとエーテルは分子量が同じくらいなら沸点は同じ(答えは×)」という問題が出たときです。全然覚えてなくて、分子量が同じジエチルエーテルとブタノールを思い出して、特殊引火物と第二石油類で引火点が違うから引火点と相関する沸点も違う筈…と正解できたのはラッキーでした。でも、テキストの内容をちゃんと覚えていれば簡単に答えられます。
テキストには「アルコールはヒドロキシ基間で水素結合がつくられるためエーテルよりも沸点は高い」と載っています(太字で書いてある)。
沸点については、試験問題だとたまに「アルコールの沸点は100℃以下か?」みたいのがあります。100℃以下と覚えればいいのでグラフは必要なく…。
4類と官能基
化学を全部忘れていたので、官能基の勉強のためにつくった図です。
(一部、危険物じゃないのが混ざっています)
私は図のほうが暗記できるのでつくってよかったですが、別にこの図の必要がなく…。
※図の点線は4類の分類です(特殊引火物・第一石油類などの分類)
ガソリンの成分は?
気になって調べたもの。(エネオスのサイトを主に参照)
試験問題だと、たまにガソリンの成分が問われます(乙4)。炭素数の数字「4~10程度」や「オクタン」などの炭化水素の名称、炭化水素は直鎖か環状かみたいな問題。でも、めったに見ないけど…。
絵を描くと覚えやすい
私は文字より絵や図のほうが暗記できるので、できるだけ絵や図を描くようにしていました。
絵だと数字はわりとすぐ覚えられました。たぶん、描くときに「50cmだとこのくらいの距離かな」「20cmだとこのくらいの高さかな」と体感として一度イメージするせいかなと思います。
そんなノートの一部です。
実際に「絵を描くほうが暗記しやすい」という研究もあるようです。絵の上手さは関係なく、殴り書きのようなパパっと描いたもので良いとか。
【甲種】参考書に載っていない問題が出た
甲種の試験のときに参考書に載っていない新しい問題が1問出ました。「物化」で。甲種は参考書と問題集を5冊(計2000問)やりましたが、どれにも載っていない問題です(テキストにも載っていない)。
ボツにしたのは、「私の試験の一例」なのと、普通に勉強していたらほかの問題で合格点を取れるので気にする必要がないためです。
問題は、ルシャトリエの数式とそこに入る数値が与えられていて、「モル分率」という表記どおりに数値を変えて計算できるかという問題でした(分率がわかるか? というひっかけ)。理系だと簡単だと思います。
ルシャトリエの式を覚えてなかった私でも、「分率ってことは割合なのかな?」と解けました。
乙4も甲種も、参考書に載っていない問題が出たのはこの1問だけ。こんなこともあるんですね。
「物化」は新しい問題が出やすい?
「わかりやすい参考書(工藤本)」を読んでいたら、「物化(甲種)」の実際の試験問題の提供を募集していました。謝礼もくれるとか。「物化(甲種)」の出題傾向は予想しにくいのかなと感じました。
「物化」は、「法令」や「性消」に比べると範囲がないようなものですし、問題作成の自由度が高いので、新しい問題をつくりやすいですよね。
ちなみに、私の試験(甲種)では「法令」も見たことのない問題がでましたが、「法令」は範囲が決まっているので、範囲の「あっち」と「こっち」を組み合わせた問題でした(見たことのない組み合わせ)。
「性消」も「こんな問題がでるんだ、マニアックだな」というのはありましたがテキストに載っている内容でした。
どちらもテキストを読んでいれば何とかなる問題です。5冊のテキストや問題集のどれにも載っていない問題は「物化」だけ。
そんなことから、合格率の調整って「物化」でやってるのかな? なんてことを思いました(わからないけど)。理系だと特に問題ないですが、文系受験者はちょっと大変かもしれないですね…。
甲種の試験で難しかったのはその3問くらいです。各6割以上で合格なので、普通に勉強をしていたら影響はないです。
乙4の試験で難しかったのは、「性消」で「甲種の内容が混ざった問題」がありました(乙4のテキストに載っていない)。あとは「物化」で構造式がでたくらい(一部のテキストにしか載ってない)。それ以外は定番問題でした。乙4を難しくする場合は甲種の内容を混ぜればいいので、新しい問題はでにくそうですよね。
試験にどのくらい出る?
試験後、できなかった問題を参考書で確認していたら、試験問題をいろいろと思い出しました。「これ、そのまんま出てる!」みたいな感じで芋づる式に。「法令」と「物化」を全部思い出せたので、どの参考書からどのくらい出題されていたかをカウントしてみました。
結果は、収録問題数の多い参考書のほうが試験にたくさん出題されていました(当たり前)。収録問題数の多い参考書では「同じような問題」が6~7割、収録問題数の少ない参考書だと4~5割です。
しかし、参考書ごとに「出題数を収録問題数で割る」とだいたい同じか逆転します。
ということは、「試験に多く出るのは収録問題数の多い参考書」で、勉強の効率はどれも似たような率なのであまり変わらないといえるのかも。
また、カウントした「同じような問題」以外も、「問題を応用すれば解ける問題」「普通にテキストを読んでいれば解ける問題」ばかりなので、基本的には参考書の違いはあまりないと感じました。ただし、その人の勉強のタイプで違いは出そうですが…。
私のように「問題から暗記するタイプ」だと問題数の多い参考書のほうが漏れが無くていいですし、「テキストを読んで暗記するタイプ」ならどれでも大丈夫そうです。
消防の公式過去問はどうなんだろうと同じようにカウントすると、「その参考書から出題された問題数 / 試験の問題数」の出題率はもう少し幅が広かったです(もっと少なかったりもっと多かったり)。試験の運しだいですね。
意外だったのは参考書の「頻出問題」がたくさんでるわけじゃないということ。「頻出」は繰り返し出るという意味ですが、なんとなく沢山出題されそうだと思っていました。「頻出問題」は試験問題の1~3割でした。参考書は「頻出」にかかわらず満遍なく解いたほうが良さそうです。
これらは、私の試験の「法令」と「物化」の一例です。「性消」はわからないですし、ほかの試験でどうかはわかりません。そのためボツにしました。